カタログNO_C364
きっかけ | HPより | 当社への連絡 | 見積もりフォーム |
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引取方法 | お引き取り | 引取日 | 2002-07-05 |
依頼加工内容 | 工房での作業 | お預かり期間 | 21日間 |
納品方法 | 工場渡し | 納品日 | 2002-07-26 |
納品場所 | 東京都千代田区 IT社(応接室) | ||
納品住所 | 東京都千代田区 | ||
ご注文回数 | 2 回|お客様リピート実例へ |
加工内容
椅子種類/分類1/分類2 | ソファ/木地だしタイプ / 1人掛け肘なしソファ |
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加工内容 | 張り替え |
数 量 | 1本 |
生地 | ビニールレザー |
柄/フェイス/織り | プレーン / ビニールレザー |
生地調達方法 | サンプル帳より購入 |
加工費 | 1人掛け肘なしソファ座面張り替え加工費 @ 44,000 円(税別 40,000 円) |
その他の費用 ご依頼条件にて異なる |
鼓バネ吊り直し加工費、ウレタン代、ビニールレザー代、送料(引き取り・納品代) ※加工費の他に上記の費用がかかりました |
作業内容の詳細 | ・座面のみ張り替え ・鼓バネ吊り直し ・座面ウレタン交換 |
Before & After
ソファ張り替え
HPをご覧いただきお見積りフォームから鼓バネを用いた肘掛けイス張り替えの件でメールにてお問い合わせいただきました。携帯電話のカメラで撮影した画像をメールに添付して送っていただいたので、肘掛けイスの形状やバネを使用したものであることを写真を見て確認することができました。最近の携帯電話の機能に感心しながら、その写真でおよその見積もりをすることができました。「一度見て欲しい」とのご要望でしたので、実際にうかがって張り地を決めながら、正確なお見積もりを出させていただき、その場で張り替えのご依頼いただくことができました。バネの吊り直しまでしなければならないため、非常に手間がかかりますが、その分バネのイスでしか味わえない座り心地を復元いたします。鼓バネを用いた肘掛けイスの張り替え加工費は1本 30,000円。この他にビニールレザー代がかかります。
IT社の担当の方から携帯電話で撮影した画像をメールで送ってくださいました。その画像が最上段の写真です。イスの形状が把握できるので、お見積もりさせていただくには充分な写真でした。しかし、ながらアラ・カワが肘付きのダイニングチェアだと勘違いしてお見積もり差し上げてしまいました。お引き取りにうかがった際に自分自身の間違いにすぐに気付きましたが、何とかお見積もり通りで張り替えさせていただくことにしました。お話をうかがうと戦後まもなくのイスでずいぶんと年数が経っているようでしたが、ビニールレザーを剥がしてみると、使われている材料からもイスの歴史を感じずに入られませんでした。それでも、”AZUMAのイス張り職人”は当時のイス張りの技能をきちんと受け継いでおりますので、鼓バネを使用した方法で、ウレタンフォームを使用してより良いイスに仕上げることが出来ました。外見はなるべく現状のままでというご希望通りの仕上がりになっておりますが、座り心地は新品以上に仕上げさせていただいたと自負しております。IT社のみなさんにも順番で腰掛けていただき、その様子を見てご満足いただけたことを実感いたしました。
ReChair椅子張り職人の仕事
張り替えの工程順に写真を並べてみました。私たちイス張り職人にとって当たり前の光景も、ほとんどの方にとっては初めて見る写真かと思います。<左>張り替え前の座面の裏側の写真です。麻の布テープ(力布)が切れバネが下方に落ちています。<右>全て剥がして木枠だけの状態に近づいた段階です。
<左>新しい力布を専用の道具を使い、力一杯引っ張って張ります。その力布の上にバネを置きます。バネ糸で絡げていきます。<右>かぶせという工程です。バネの上に綿を1枚敷き麻布を張っていきます。これは座を面とするためです。
<左>その上にウレタンを3層にして重ね、下張りをした状態です。<右>下張りの上に綿を1枚敷いて張り地であるビニールレザーを張り上げ、底張りをして完成となります。
カタログNO_C364
加工内容
椅子種類/分類1/分類2 | ソファ/スタンダードタイプ / 3人掛け肘付きソファ |
---|---|
加工内容 | 張り替え |
生地 | ビニールレザー |
柄/フェイス/織り | プレーン / 本革 |
生地調達方法 | サンプル帳より購入 |
費用 ご依頼条件にて異なる |
座面クッション張り替え加工費、ビニールレザー代、ウレタン代、送料(引き取り・納品代) ※部分的な加工の場合はその都度見積もりとなります。 |
作業内容の詳細 | ・座面クッションのみ張り替え ・他張り替え無し ・座面中身ウレタン交換 |
Before & After
ソファ張り替え
肘掛けイス張り替えの件でうかがわせていただいた際に、応接で使用されている3人掛けソファの座面クッションの縫製部分が切れている状態でしたので、その件でご相談いただきました。実際に腰掛けさせていただくと、中身のウレタンがずいぶんと柔らかくなっていましたので、座面ウレタン交換での張り替えを提案させていただきました。さらにソファ本体の座面には鼓バネが使用されているタイプでしたので、その弾力がある分、硬めのウレタンを用いて中身ウレタンを作ることにさせていただきました。3人掛けソファ座面クッションの張り替え加工費は21,000円。この他に中身ウレタン代、ビニールレザー代、引取・納品代がかかります。
3人掛け肘付きソファの座面クッションを張り替えさせていただきました。ソファ本体の座面の構造があおりバネを使った構造で腰をかけると10センチくらいはバネによって沈み込むソファです。座面のクッションの中身ウレタンが柔らかかったために腰をかけると、バネとクッションの両方でおしりの位置が沈み立ち上がるのが困難なソファの状態でした。アラ・カワも実際に腰掛けてその座り心地を確かめ、クッションの中身ウレタンをかなり硬く作らせていただくことで、座り心地のよいソファになると考えました。かなり硬いとは言っても、ウレタンの芯の部分にかなり硬めのウレタンを使い表面の部分には柔らかく弾力のあるウレタンを使用しましたので、表面の柔らかさを感じられる座り心地になっております。
今回は座面のクッションのみの張り替えということですので、元の張り地になるべく近いもので張り替えさせていただきました。もともとがビニールレザーでしたので、ビニールレザーの黒で表情の近いものを探しました。ビニールレザーのクッションの場合、ビニールレザーが空気を通さないために裏側には布地を用いて空気の出入りを考えます。その布地は張り地と同系色の色を用いて張り替えています。上の写真はクッションの裏側を写したものです。
お客様のレビュー
東京都千代田区 IT社(応接室)
1.張り替えの仕上がりに関するご感想
完璧です。本当にボロボロで見るも無残な姿だった椅子が、ピカピカになって私たちの元に戻ってきました!新品だった頃の姿が蘇ったかのようです。(新品の頃を知らないですが)皆でかわるがわる椅子に座って喜びをかみしめています。
2.張り替えを注文するまでの不安
「こんなに古くて派手に壊れたもの、本当に直るのか?」ととても不安でした。HPをみても、あの椅子ほど壊れっぷりの激しいものはなかったので・・・。携帯からの小さな画像で椅子の状態がうまく伝わっているのか、ということも心配でした。でも荒川さんから頻繁にメールを頂いて、お話を伺って、 大丈夫かも、と思えるようになりました。
3.アラ・カワの接客態度
素晴らしいと思います。「任せて大丈夫」というオーラを放っています(笑)やはり職人さんに見ていただいて、直接いろいろ話を伺えると安心感が増します。
4.その他お気づきになられた点
予定より一週間近く早い納品、しかも台風一過の強風の中届けていただいて、感謝感謝です。やはりいつもの場所にいつもの椅子がある、という風景はいいものです。大事に使って次の張替えもお願いしたいと思います。何年後になるでしょうか?また何かあれば、貴社にお願いすることもあるかと思います。その時は宜しくお願いします。