カタログNO_C286
背付きダイニングチェア(背籐張り)
きっかけ | HPより | 当社への連絡 | お電話 |
---|---|---|---|
引取方法 | お引き取り | 引取日 | 2002-03-28 |
依頼加工内容 | 工房での作業 | お預かり期間 | 14日間 |
納品方法 | 納品 | 納品日 | 2002-04-11 |
納品場所 | 埼玉県富士見市 IK邸() | ||
納品住所 | 埼玉県富士見市 | ||
ご注文回数 | 2 回|お客様リピート実例へ |
加工内容
製造メーカー | KOSUGA(コスガ)社製 |
---|---|
椅子種類/分類1/分類2 | ダイニングチェア/背付き / 背籐張り |
加工内容 | 張り替え |
数 量 | 2本 |
生地1/生地2 | 合成皮革 / 籐 |
柄/フェイス/織り | プレーン / ソフトレザー |
生地調達方法 | サンプル帳より購入 |
加工費 | ダイニングチェア背籐と座面(縫製なし)張り替え加工費 @ 24,750 円(税別 22,500 円) |
その他の費用 ご依頼条件にて異なる |
合成皮革代、送料(引き取り・納品代) ※加工費の他に上記の費用がかかりました |
作業内容の詳細 | ウレタン交換、背もたれ籐の張り替え |
Before & After
HPをご覧いただきお見積りフォームから背付きダイニングチェア張り替えの件で直接お電話をいただきました。「背もたれには籐が張られているが、ビニールレザーで張り替えることはできないか」というお問い合わせに対し、イスを見れば、ビニールレザーでの張り替えも可能な場合もある旨を答えました。お住まいが車で10分ほどとお近くだったので、とにかくその場でお見積もりさせていただくためにビニールレザーのサンプルを持ってうかがいました。残念ながら、背もたれをビニールレザーで張ることは困難で、仕上げに対しても背もたれは籐張りで張り替えさせていただくことになりました。背付き(籐張り)ダイニングチェア張り替え加工費は1脚 15,000円。中身ウレタンは交換します。その他に送料がかかります。
背もたれが籐で張られている「籐張りタイプ」のダイニングチェアで、座面には布地が張られていましたが、張り替え後は合成皮革で張り替えさせていただきます。今回お選びになった合成皮革は、工場在庫の中からお選びいただきましたので、張り地代は張り替え加工費の中に含ませていただき、実質サービスとさせていただきました。(参照:「在庫布地でお得に張り替え」)張り替え完了したダイニングチェアは今までとは違ったフェイスに仕上がりました。
布地から合成皮革への張り替えでイス張り職人として注意しなければならないことは座面板に空気穴を開けなければならないことです。合成皮革や革は空気を通さないため、腰掛けたときに、お尻で凹んだ分の空気を空気穴から外へ逃がしてあげ、立ち上がったときには、空気が戻ってくるようにします。空気穴を開けないとどのようなことになるかは、腰掛けたときに風船状態になり、無理矢理どこからか出ていった空気がなかなか戻ってこれず、しばらくお尻の形が消えない状態になります。また、毎回、空気が合成皮革の中で激しく動くため、ウレタンの風化が早まると考えられます。次に中身ウレタンを交換しましたので硬くしっかりとした座面が長く維持できると思います。
背もたれ籐部分の張り替えは、編み方の違う籐シートを使用しました。IKさんは当初ご相談いただいたときに、「籐が切れてしまったので布地にしたい」とおっしゃっていましたが、実際に木枠部分を拝見したところ、溝から木枠の内側までの幅が少なすぎて、布井や合成皮革などで張り替えることは強度的にも、工程上においても難しいと説明させていただき、籐で張り替えさせていただくことになりました。その代わり、IKさんが強度を気にしておられたので、通常、座面に張る編み方のシートをIK邸のダイニングチェアの背もたれに張らせていただきました。これで、今まで以上に耐久性が上がりましたので、良い状態で長くご使用いただけるかと思いながら納品させていただきました。