ラウンジチェア張り替え
カタログNO_B117
きっかけ | 掲載誌より | 当社への連絡 | お電話 |
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引取方法 | お持ち込み | 引取日 | 2001-07-24 |
依頼加工内容 | 工房での作業 | お預かり期間 | 17日間 |
納品方法 | 工場渡し | 納品日 | 2001-08-10 |
納品場所 | 埼玉県志木市 TA邸() | ||
納品住所 | 埼玉県志木市 | ||
ご注文回数 | 1 回|お客様リピート実例へ |
加工内容
椅子種類/分類1 | ラウンジチェア/座、背、肘(ラウンジチェア) |
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加工内容 | 張り替え |
生地 | ビニールレザー |
柄/フェイス/織り | プレーン / 本革 |
生地調達方法 | サンプル帳より購入 |
加工費 | 「朝顔」チェアの張り替え加工費 30,000円(税抜)*総額表示義務付施行前 |
その他の費用 ご依頼条件にて異なる |
ビニールレザー代 ※加工費の他に上記の費用がかかりました |
Before & After
ラウンジチェア張り替え
何度かHPをご覧いただいていたそうですが、「朝顔」チェアの張り替えのお問い合わせをご決断いただいたのは週刊誌「anan」で東加工所が取り上げられた記事をご覧になられたことだったそうです。「張ってある椅子はほとんどが張り替えが可能です」私たち”AZUMAのイス張り職人”はそう考えております。「朝顔」チェアのような珍しい椅子を目の前にするとわくわくしますね。ちょうどアラ・カワの留守の時にTAさんが自家用車で工場まで直接持ち込んでくださいました。そこでアラ・カワの親方がお話をうかがい、いろいろな提案とともに張り替えについての説明とともに張り替えのお見積もりをさせていただきました。「朝顔」チェアの張り替え加工費は30,000円。中身ウレタンは構造上すべて交換させていただきました。
「朝顔」チェア
TAさんが「朝顔」とおっしゃっていましたが、本当に朝顔のような形をしているので不思議です。貴重なイスですよね。こういった「朝顔」チェアも誰かがイス張りの技能を持って張ったわけですから”AZUMAのイス張り職人”にお任せくだされば張り替えは十分に可能です。
張り替えの場合、まず初めにすることは張り地を剥がす(写真:左)ことです。剥がしの際にどのように張ってあるのか、または、「オリジナル以上の仕上がりにするにはどうすればいいのか」、その改善点を探りながら剥がしていきます。剥がし終わるとほとんど鉄のフレームだけになってしまいました(写真:左2)。朝顔の花びらに当たる部分1枚1枚の型を出していきます(写真:右2)。しっかりと型が出たらそれぞれを縫い合わせて縫製を進めて行きます。縫製の完了した張り地をフレームに被せて張り込んでいきます(写真:右)。完成の写真は以下にあります。
切り取り線
「朝顔」チェア座面のキルティング(ウレタンと張り地を重ねて縫製し表面に凹凸感を出す縫製)部分が裂けています(写真:左)。キルティングとはいわば、縫製の際にビニールレザーにミシン張りで切り取り線を入れているようなものですから、年数が経ってビニールレザーが硬化してきた際にここから切れてしまう可能性が高いのです。
張り地はビニールレザーから布地へ変わりました。これには理由がありまして、キルティング部分の割れが布地にはないということです。布地は時間が経っても硬化することがないためミシンでキルティングを縫っていく際に切り取り線のようにはならないということです。
ReChair椅子張り職人の仕事
剥がしながら張り方を考える
張り替えの場合、まず初めにすることは張り地を剥がす(写真:左)ことです。剥がしの際にどのように張ってあるのか、または、「オリジナル以上の仕上がりにするにはどうすればいいのか」、その改善点を探りながら剥がしていきます。剥がし終わるとほとんど鉄のフレームだけになってしまいました(写真:右)。
型を取って張り込む
朝顔の花びらに当たる部分1枚1枚の型を出していきます(写真:左)。しっかりと型が出たらそれぞれを縫い合わせて縫製を進めて行きます。縫製の完了した張り地をフレームに被せて張り込んでいきます(写真:右)。完成の写真は以下にあります。