パーソナルチェア張り替え
カタログNO_B110
きっかけ | HPより | 当社への連絡 | 見積もりフォーム |
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引取方法 | 宅急便 | 引取日 | 2001-07-14 |
依頼加工内容 | 工房での作業 | お預かり期間 | 12日間 |
納品方法 | 納品 | 納品日 | 2001-07-26 |
納品場所 | 長野県茅野市 FU邸(個人宅) | ||
納品住所 | 長野県茅野市 | ||
ご注文回数 | 初回 |
加工内容
椅子種類/分類1 | パーソナルチェア/パーソナルチェア |
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加工内容 | 張り替え |
数 量 | 1本 |
生地 | 布地 |
柄/フェイス/織り | プレーン / モケット |
生地調達方法 | サンプル帳より購入 |
加工費 | パーソナルチェアの張り替え加工費 20,000円(税抜)*総額表示義務付施行前 |
その他の費用 ご依頼条件にて異なる |
布地代、ウレタン代、送料(宅急便代) ※加工費の他に上記の費用がかかりました |
作業内容の詳細 | 座面・背もたれクッションの中身ウレタン交換 |
Before & After
パーソナルチェア張り替え
HPをご覧いただきお見積りフォームからパーソナルチェアの張り替えの件でお問い合わせいただきました。すぐにお電話を差し上げ、簡単にお持ちもり差し上げました。その後、布地サンプル帳をお送りいたしまして、サンプル帳と一緒にパーソナルチェアのクッション部分のみを送っていただきました。ご親切にパーソナルチェアのお写真を同封していただきましたので仕上がりをイメージして張り替え加工に移れました。布地は第3希望までお選びいただいておりましたが、最終的に布地はクッションの形状などを見てFUさんとお電話にて決定させていただきました。パーソナルチェアの張り替え加工費は20,000円。中身ウレタンはウレタンの粉砕を使用して作り直すことになりました。ウレタンの粉砕は化繊綿よりは復元力がありますが粉砕しないウレタンと比べるとへこんでくる年数が早いと思いますので少々多めに詰めさせていただきました。
クッションからの推測
パーソナルチェアのクッション部分とその中身です。背もたれの頭の部分の裏側が袋になっており、イス本体の頭の部分へかぶせて固定するタイプでした。中身ウレタンはウレタンの粉砕が使用されていたので、細かなウレタンの粉砕をボタンを用いて固定していたことが予想できました。
張り替え後はモケット地の布地をお選びいただきました。モケット地は摩擦に強い性質を持っているので丈夫な布地のひとつです。そして、ボタンを付ける場合には柄物ですと柄をこわしてしまう恐れがありますので、出来るだけ無地をお勧めしております。FUさんのパーソナルチェアはボタンを用いて曲線の部分が多く見えますのでモケット地の毛向きによる光沢感がきれいに出ています。
座と背
左写真が座面の部分、右の写真が背もたれの部分の写真です。座面に関しては横に2個並んでボタンが付いていたはずです。また、背もたれに関しても同じくボタンが2個付いていたと思われました。ボタンは、飾りの意味だけではなく中身ウレタンの粉砕を固定する役割もあります。
中身ウレタンを交換いたしましたので背もたれの頭の部分もきちっと立ち上がっています。はじめのうちは少々重厚感がありますが使い込んでいるうちにだんだんとなじんできます。中身ウレタンがウレタンの粉砕の場合、はじめにちょうどよい硬さに仕上げますとすぐにスカスカのクッションになってしまいますから、少々硬めに作らせていただきました。
もともとのクッションの縫製の仕方が一度ミシンで縫って表向きにひっくり返して、表面から先ほど縫製した部分の15mmほど内側を縫いこんでいく方法がとられておりました。これはあくまでアクセントのための装飾的な方法です。この他に頻繁に使われる縫製の技法としては、玉縁、片ステッチ、ダブルステッチ等があります。
ReChair椅子張り職人の仕事
ルーズなクッションの中身として”AZUMAのイス張り替え”では頻繁に扱うのがこの”ウレタンの粉砕”です。化繊綿の良さもあるとは思いますが、”AZUMAのイス張り替え”ではウレタンの持つ弾力性とその持続性の方を考えております。化繊綿の特徴は触りが柔らかいが弾力性や持続性がないということです。もちろん、お客様のご要望などに合わせてどちらでも加工できますのでご相談ください。また、上記写真は左がウレタンの粉砕で右が背もたれ用の中袋にウレタンの粉砕を詰めている段階のものです。