Hjellegjerde(イエリアーダ)社製
カタログNO_B100
LUNA(ルナチェア)
パーソナルチェア
きっかけ | HPより | 当社への連絡 | 見積もりフォーム |
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引取方法 | お引き取り | 引取日 | 2001-06-26 |
依頼加工内容 | 工房での作業 | お預かり期間 | 20日間 |
納品方法 | 納品 | 納品日 | 2001-07-16 |
納品場所 | 東京都板橋区 MA邸(個人宅) | ||
納品住所 | 東京都板橋区 | ||
ご注文回数 | 初回 |
加工内容
製造メーカー | Hjellegjerde(イエリアーダ)社製 |
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商品名(シリーズ名) | LUNA(ルナチェア) |
椅子種類/分類1 | パーソナルチェア/1人掛け用小椅子 |
加工内容 | 張り替え |
数 量 | 3本 |
生地1/生地2 | 革 / 布地 |
生地調達方法 | サンプル帳より購入 |
加工費 | 1人掛け用小椅子の張り替え加工費 40,000円(税抜)*総額表示義務付施行前/本 |
その他の費用 ご依頼条件にて異なる |
革代(クッション部分)、布地(キャンパス地-本体用)代、ウレタン交換代、送料(引き取り・納品代) ※加工費の他に上記の費用がかかりました |
作業内容の詳細 | 本体キャンパス地の張り替え、クッション部分革の張り替え |
Before & After
HPをご覧いただきお見積りフォームからリビングでご使用のパーソナルチェア修理のお問い合わせをいただきました。アラ・カワの方でメールを受信したときにちょうど近くを通っていましたので直接お電話して椅子の状態を見させていただきました。聞くとMAさんの息子さんがWebで”AZUMAのイス張り替え”のサイトを見つけてお問い合わせいただいたそうです。張り替え加工の技術的には何の問題もなかったのですが、座面下と背裏に使用する張り地の方が問題でした。それは、人の体重を支えられるだけの張り地を見つけ出さなければならなかったからです。オリジナルに近いビニールレザーのものもあったにはあったのですがその下地に使われているナイロンが細すぎて人の体重を支え続けることができるかどうかが不安でしたので強度的に安心な厚手のキャンパス地を使わせていただくことに同意していただきました。張り替え加工費は1脚40,000円。中身ウレタンの交換代を含みます。
ハンモッグのような宙に浮いているような椅子
15年ほど前にノルウェーで購入された北欧家具だそうで、ハンモッグのように4点で支えられた珍しいパーソナルチェアです。張り地については、人が触れる表の部分は革で、座面下や背裏の部分は合成皮革でしたがその裏地は太目のナイロン糸で織られた特殊な素材でした。
見事に復元しました。なんだか今回のパーソナルチェアの場合は特殊な形だったということもあって単に張り替えということだけでなく、復元という特別な感覚にもとらわれました。裏地にはキャンパス地を使わせていただくことで強度的には安心してお使いいただけるかと思います。
4つの支点
このパーソナルチェアの命綱である4つの支点の部分が破けてきてしまったそうです。15年程お使いになられたそうなのでこの支点の部分もかなりがんばったと言えるでしょう。
このパーソナルチェアでもっとも負担のかかる部分がこの場所です。今回は厚手のキャンパス地を用いたことで、また、長期間に渡ってご使用いただけるかと思います。この縫製の部分では、革とキャンパス地が最大8枚重なり合わさる箇所があり、太いミシン張りで縫い込んでいきました。
ReChair椅子張り職人の仕事
<作業風景>
中身ウレタンを加工しているところです。写真左に写っているのは背もたれのウレタンの裏側で、表面に綿を敷いてその処理を後ろ側で行っているのです。真ん中の写真は座面の表面のもので綿を一面に敷いています。ポイントをボタンで押さえる場合には、このように綿を表面に敷きます。
写真右は、加工したウレタンを本体カバーに詰め込んでボタン止めをしているところです。肘の部分にふくらみ方が足らないと思い、肘の部分にはかなり足しこんだ。