パーソナルチェア張り替え
カタログNO_B085
きっかけ | HPより | 当社への連絡 | 見積もりフォーム |
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引取方法 | 宅急便 | 引取日 | 2001-06-11 |
依頼加工内容 | 工房での作業 | お預かり期間 | 18日間 |
納品方法 | 家財宅急便 | 納品日 | 2001-06-29 |
納品場所 | 千葉県君津市 HA邸() | ||
納品住所 | 千葉県君津市 | ||
ご注文回数 | 初回 |
加工内容
椅子種類/分類1 | パーソナルチェア/ロッキングチェア |
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加工内容 | 張り替え |
数 量 | 1本 |
生地 | 布地 |
柄/フェイス/織り | 花柄 / 金華山 |
生地調達方法 | サンプル帳より購入 |
加工費 | ロッキングチェアの張り替え加工費 25,000円(税抜)*総額表示義務付施行前 |
その他の費用 ご依頼条件にて異なる |
布地代、ウレタン代、送料(小さな引っ越し便) ※加工費の他に上記の費用がかかりました |
作業内容の詳細 | ウェービング張り替え、座面・背もたれウレタン交換 |
Before & After
パーソナルチェア張り替え
HPをご覧いただきお見積りフォームからロッキングチェア張り替えのお問い合わせをいただきました。ロッキングチェアの写真を別メールにて添付して頂いたのでお見積りがスムーズにできました。お電話でお話させていただき遠方故にお引取と納品の際の送料が高くなってしまう旨を申しますと、追ってクロネコさんで送ってくださるよう手配したとのご連絡をくださいました。東加工所からHAさんへ布地のサンプル帳を送らせていただきました。その布地サンプル帳では実際の布地が貼ってありますから、その中から見て、触って布地をお選びいただきました。ロッキングチェアは翌日に東加工所に入荷しておりましたので、布地の品番をメールでご連絡いただきました。ロッキングチェアの張り替え加工費は35,000円。中身ウレタンは座面、背もたれともに交換しました。
ロッキングチェア
ロッキングチェアの座り心地は特別ですよね。前後に揺れる分だけ、通常の椅子とは違った考えを持ってウレタンの形成にあたらなければならないのです。これだから椅子張りの仕事は奥が深くて楽しいのです。
張り地には金華山の布地を選ばれました。金華山特有の光沢や柄などの美しさが素敵ですね。HAさんのロッキングチェアも含めてこれ以上の表面積があれば金華山の柄が生きてきます。それにもまして座り心地に重点を置いて仕上げさせていただきました。布地はあくまで張り地で私たち”AZUMAのイス張り職人”の腕の見せ所は座り心地と柄の活かし方です。
背もたれは頭にあたるヘッドレストの部分を強調するようにボタン2つで引っ張り込んであります。このデザインはそのまま活かしてウレタンを形成していきます。この段階で一度座面と組み合わせ本体に取り付けて最終的な座り心地のチェックをいたします。ここでイメージしていた座り心地と合わない場合は何度かやり直します。座り心地に納得できた場合は型を取って縫製にかかり、張り上げて完成です。
落ちた座面
左の写真は座面を上から見たところです。真ん中辺りが凹んで見えますが、右の写真のとおり座のウェービングテープが切れてしまっていました。座面が落ちていたのはこれが原因です。この椅子の製作当時の材料は時間がたつと硬化してしまっておりましたが今日では材料も良くなりそういった心配は随分と軽減されたといえるでしょう。
上記でご説明いたしましたが座面のラバーテープが落ちて座面の真ん中が落ち込んでしまっていました。そこで硬化しにくいウェービングテープを用いてその上に布地をかぶせて打ちつけウレタンを吟味して組み合わせノリ付けしていきます。下ごしらが終わるとこれから型を取って縫製にかかっていきます。縫製が済んで先ほどの座面にかぶせて打ちつけたら座面は完了です。